我が家に待望の息子が生まれたのは、去年の2月21日。
おかげさまで一歳の誕生日を迎えることができました。
(←最近こんな愛想笑いを誰にでもします。)
かわいい盛りの我が息子を眺めては「ああ、本当に無事に生まれてきてくれて、育ってくれてよかった・・」と感慨深くなります。
っが!
それと同時に通っていた病院への怒りが、ふつふつと湧いてくるのも事実です。
いまだ収まらぬこの怒り。
みなさんにちょっと聞いて頂いてもいいでしょうか?
ちょうど予定日であった20日に陣痛が起こり始めて、「陣痛が10分おきになりましたが・・・」と病院に電話をかけたのが夜の11時ごろ。
最初は「とりあえず5~6分間隔になるまで、もうちょっと様子を見ててください。」と言われ、フーフー我慢していたところ、なぜか今度は病院から電話がかかってきて
「あの、以前のノンストレステストで何度か赤ちゃんの心拍が乱れていたようなので、やっぱり来てください。」と言われました。
ノンストレステストというのは、赤ちゃんがちゃんと産道を出てこれるかどうか、出産直前の検診時に心拍をチェックするテストなんですけれど、実は何回か「あれ?心拍の回数がおかしいぞ?」という時があったんです。
でも先生が「大丈夫、問題ないよ。」と言っていたので、あまり心配していなかったのですが・・・。
少し不安になりながら、さとしぼんと車で病院に行き、着くとすぐにノンストレステスト。
「うーん、やっぱり心拍に乱れがありますね。このまま自然分娩できなくもないですが、帝王切開の方が安心だと思います。しかし、うちは今改装中で手術ができませんので他の病院に行っていただくことになります。」
ええ!?
帝王切開!?
しかもここじゃ手術ができなくて、今から転院!?
たしかに通っていた病院は少し前から改装中で、でも「分娩は普通に出来ますから安心してください」と言ってたし、手術はできないとか、もしもの場合は転院するとか、そんな説明はまったく受けていない。
今やったら「ちょっと待てよ、話ちゃうやろ」と文句も言えるんでしょうが、この時は医者が当直の全然知らない先生だったこともあったし、とにかく赤ちゃんをに無事に産まないといけない、ということで頭がいっぱいで「わかりました。帝王切開するために転院します」と頷いたのです。
ICUがあってベッドが空いている病院を探している間も、陣痛は進行しているわけですからその痛みに耐えつつも、奈良の妊婦さんが病院が見つからなくて亡くなったというケースを思い出して「最悪、私このまま死ぬかもしれへんな」なんて思ったり。
運良く2件目の病院のベッドが空いており、救急車で運ばれることになりました。
誰でも救急車に乗るなんてもちろん最悪の状況のことが多いでしょうけど、まさかこんなことで乗るハメになるなんて・・・。
そして乗る時、お医者さんが救急隊員の人に状況の説明をしていたんですが、その時に聞こえてきた言葉に愕然としました。
「胎児仮死です。」
とたんに襲ってきた恐怖。
仮死って何や?赤ちゃん、そんなに危険な状態なん?
ピーポーピーポーと運ばれている間、私は完全にパニック状態に陥っていました。
初めての病院、初めての先生、初めての手術、初めての出産。
あまりの初めてづくしに思考回路もパンクしちゃってたんでしょうか、手術中ずっと体が震えていて、手術前後のこともあまりよく覚えていません。
産まれた瞬間のBGMが平井堅だった・・・
ことぐらいです。(怒)
なぜ、ICUでかかっている音楽がずっとJ-POPの有線なんじゃい!
こんなんでリラックスできるか!
産む前は「きっと生まれた瞬間は感動して大泣きするんやろうなあ」なんて思っていたのに、赤ちゃんが無事に出てきてくれたことよりも、麻酔が体に合わなかったのか激しい気持ち悪さで感動する余裕が全くありませんでした。
楽しみにしていた立会い出産も、ビデオ撮影もなし。
理想だった「セクシャルでスピリチュアルなお産」とはほど遠いもの。(2006年2月26日の日記参照)
転院先の対応もよかったし、我が息子が何事もなく、無事に生まれてきてくれたのが一番なのですが・・・、なんか納得いかんぞ。
これってやっぱりおかしいやんな?
と、日にちが経って冷静に考えることができるようになってくるにつれて、もともと通っていたK産婦人科クリニックへの怒りが沸々と湧いてきました。
だいたい「改装工事しますので」と知らされたのが臨月のほんの一ヶ月前。
しかもペラペラのプリント一枚を渡されて、先生や看護婦さんからの説明もほとんどなし。
改装工事なんて絶対うるさいに決まってる。
私自身、騒音にかなり神経質だし、生まれたての赤ちゃんにもかわいそう。
なんでこんなこともっと早くに教えてくれなかったんやろう?
転院阻止するための策としか思えないこのやり方に、病院への不信感がかなりつのり、腹も立っていたのですが、今更どうしようもないし、ここで産むしかないと覚悟を決めていたのに、結局こんなことに・・。
もともとハイリスク妊婦として通っていた私です。
もしかすると何らかの理由で帝王切開になるかもしれない、とか考えなかったんでしょうか?
ノンストレステストで異常があった時に、これは手術しないといけなくなるかもしれないと思わなかったんでしょうか?
きっと転院されるのがイヤで言わなかったのねと思ってしまいます。(実家に帰るために転院するのも許さん!と言っているぐらいの人なので)
初めての出産で何もわからない人は、先生の言葉だけを信じるしかないのに、信じた私がアホでした。
この先生に対しては別の件でも何度か不信感を持ったことがあったので、その時に「この先生でいいんだろうか」ともうちょっとちゃんと考えるべきでした。
結局、心拍が乱れていたのはへその緒が首に巻き付いていたのが原因のようです。
周りの人に聞けば、こういうことは時々あるようで、対応が遅かったり、処置を間違えるとお腹の中で赤ちゃんが死んでしまうケースもあるようです。
今回、何事もなくてよかったものの、今考えると本当にゾッとします。
もちろんKクリニックからは何の連絡もないですし、私ももう二度と行くこともないでしょう。
いい病院として町では沢山の妊婦さんが通っていますが、もはや私にはいい先生とは思えません。
産婦人科医不足が深刻な今日ですが、こんな先生でもありがたがって通わないといけないなんて怖すぎます。
先生にとっては大勢の中の一人だけれど、お母さんにとってはかけがえのない命。
医療制度や現場の環境が変わらないなら、意識も変わりませんよね。
私はもう無理ですが、助産院のような所の方がお互いの信頼関係が築けるような気がします。
(もちろんいい病院、いい先生もいらっしゃいますが。)
やはり基本は、自分の体も子供の命も自分自身でよく考えて、守っていくのが一番いいんですね。
とにかく玄ちゃん、無事に育ってくれてありがとう。
これからどう大きくなっていくのか楽しみです。
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